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「白紙のメール」、その正体とは!?
「真っ白なメール」を受信したことは、ありませんか?
メールの件名(タイトル、subject)も白紙(無地、未設定)、本文も白紙(無地、未設定)…使用しているメーラーによっては、差出人さえも白紙(無地、未設定)…「何コレ、気味悪い!!」。
ヘッダーを見ないと1文字の文字さえ表に出ない「白紙メール」。
(=ヘッダーを見れば、当然ですが送信に必要な最低限以上のヘッダー情報は記載されています)
はたして、その正体とは!?
狙いは「あなたのメールアドレス」
結論から先に書いてしまいましょう。
その「白紙のメール」の狙い、目的は…ズバリ、【メールアドレスの収集】です!
「白紙のメール」を受け取った時点で、既にあなたのメールアドレスも「収集」されています。
誰が?どんな目的で「白紙のメール」を送信しているの?
人では無く「プログラム」が送信している!
「白紙のメール」の直接的な目的が「メールアドレスの収集」であることは、先ほど触れました。
そして、これは「あなた」を狙い撃ちにしている訳では無く、プログラムが無作為かつ自動的に送信しています。
仕組みは、こうです。
- ランダムにメールアドレスを「生成」する
- ランダムに生成したメールアドレスに「白紙メール」を送信
- 存在しないメールアドレスはエラーが返ってくる
- エラーが返ってこないメールアドレスは【実在する】
一度は経験されたことがあるかと思いますが、メールアドレスのスペルを間違ったりして「存在しないメールアドレス」にメールを送信してしまうとリターンメール(エラーメール)が返ってきます。
つまり、逆に考えれば「リターンメールが返ってこないメールアドレスは、実際に存在する」ということになります。
私たちが「白紙のメールを受信した」ということは、すなわち4番のステップで「実在する」と確認が取れた…ということになり、白紙メールを受け取った私たちのメールアドレスは【実在するメール】として記録されます。
どんな目的で「実在確認」をしているの?
ずばり、次のいずれかが目的です。
1.実在確認が取れたメールアドレスに、未承諾広告を送信する
2.実在確認が取れたメールアドレスをリスト化し、第三者に販売する
実際のところ未承諾広告(一般的にいうところの「迷惑メール」)は広告効果が殆ど期待できないどころか広告主のイメージが著しく損なわれるため、こと一般的なビジネスにおいては広告主自らが「メールアドレス収集」をすることはありません。広告主がアフィリエイターの場合でも、アフィリエイトIDから広告主が容易に特定でき、ASP側からアカウント凍結などの制裁を受ける可能性が高いため…普通、まずやりません。
多くの場合は2番の「リスト化して第三者に販売する」ことが目的となるでしょう。
結果的に、この後どうなるの?何が起きる?
残念ながら、「実在するメールアドレス」としてリストに収載されてしまった以上、未承諾広告…一般的にいうところの「迷惑メール」が届いてしまうリスクが増加してしまう可能性があります。
ですが、住所やクレジットカード情報まで流出してしまった訳ではありません。
もしも怪しい内容のメールが届いても決して気安く反応しないことが重要です。
中には巧妙な文面であなたの個人情報を聞き出そうとするメールが届くことがあるかも知れません。下手に反応して返信してしまうことで、自ら進んで個人情報を相手に提供してしまう…といった事例も急増しています!!
感情的にならず、ある程度割り切ることが大切です。
大気汚染や花粉、食品添加物、ハウスダスト、アレルギー物質、受動喫煙害…私たちは意に反してさまざまな有害物質を摂取してしまっています。
これにいちいち腹を立てていたらキリがありませんが、それぞれごく微量で直接害の自覚が薄いので無意識のうちに「まぁ、仕方が無いか」と割り切りができています。
「迷惑メール」もまた、似たようなことがいえます。
いちいち「キーーーッ、迷惑ぅーーーッ!!絶対に正体を暴いて、訴えてやる!!」と腹を立てていたら…私など、多い日で1日に70回も腹を立てて過ごさなければいけません…なんと不毛な!!
「迷惑メール」も大気汚染やハウスダストと似たようなモノ…。
「それ自体に実害は無い!」と割り切り、感情的になって過剰に反応したり、深く考えすぎないことが更なる被害の拡大を防ぎます!